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CATALYZING RENEWABLE ENERGY INNOVATION

TOKYONOUKOUDAIGAKU

圃場型ディープテック研究拠点向け電源システム導入支援

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昆虫食による持続可能な未来へ

地球規模での食料問題や環境負荷の軽減に向けた解決策として、近年注目されているのが「昆虫食」です。なかでもコオロギやいなごなどの昆虫は、栄養価が高く、飼育効率にも優れていることから、次世代のタンパク源として大きな期待が寄せられています。NOVALでは、           が取り組む昆虫(コオロギ・いなご等)の飼料化研究において、ソーラーシェアリングと蓄電池を備えた、農業×再エネの先進的な複合施設「圃場型ディープテック研究拠点」への電源供給システムの設計・導入を支援いたしました。

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圃場型ディープテック研究拠点

本プロジェクトでは、安定性と発電効率を両立させる観点から、地盤の弱い農地という条件下においても、角度可変式のソーラーパネル架台(可変式トラッカー)という特殊設計を採用。地盤が弱い状況下で、高さと重量のあるパネルを安定して設置するには高度な技術が求められますが、NOVALはこの課題に対し、確かな技術力で応えました。

角度可変式のソーラーパネル

この可変式トラッカー架台は、ソーラーシェアリングに対応した「営農モード」と、発電を最大化する「太陽追従モード」の切替が可能で、モードを変更することにより作物の生育に与える影響を比較・検証する研究にも貢献しています。

 

架台の直下には実験用としてオオムギが植えられており、発電モードの切替が作物の生育に及ぼす影響を評価する実証フィールドとしても活用されています。


さらに、日没後にパネルが自動的に水平位置に戻る構造により放射冷却が抑制され、冬作物であるオオムギの草丈や茎数の増加といった生育効果も明確に確認されています。

 

こうした生育状況や気温、地温、日射量などのデータは、東京農工大学様が設置・運用しているIoTセンサーによって収集・可視化されており、同大学の研究における定量的なエビデンスとして活用されています。

ソーラーパネル設置箇所(農地)

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架台直下に植えられた実験用のオオムギ

発電した電力は研究拠点内で自家消費され、余剰分は蓄電しておくことで、日の出ていない時間帯にも安定的な電力供給が可能な仕組みを構築。

特に本拠点では、飼育する昆虫の種類に応じた24時間体制での温度管理が求められており、安定した電力供給は研究環境の維持に欠かせません。

 

持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーと次世代タンパク源の融合を支えるNOVALの取り組み。

今後も、研究と産業の両面から未来を支えるエネルギーソリューションを提供してまいります。

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研究拠点に設置された蓄電池

研究拠点内は24時間体制で、昆虫の種類に応じた温度管理が必須

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